1970年 キパワー(株)の前身である(株)ハイ・メール設立。
グリーティング・カードの製造販売を始める。
1988年 代表(現顧問)上田秀夫が韓国にて僧侶の断食修業食と出会い、韓国古来の塩の研究に入る。
共同研究者/東京家政学院短期大学助教授 佐藤稔医学博士
1996年 日本において還元力を持った塩「キパワーソルト」の量産開発に成功。
製法特許を取得。
1997年 法律改正により、塩の製造・販売が自由化決定。
2000年 還元力を持った塩の本格的な研究を目指し、テストマーケティングに入る。
2001年 代表(現顧問)上田秀夫が佐藤稔医学博士と共著で「いのちと塩」をココロ社から出版。
新たな製法特許に加えて、還元力を持った塩の世界特許出願。
2002年 4月1日、塩の完全自由化を期して、還元力を持った塩の本格的な卸販売を始める。
2003年 キパワー株式会社に社名変更。
11月、国際シンポジウムを帝国ホテルにて開催し、これまでの研究成果を発表。
2004年 全国規模での店舗販売網の拡大とともに社会的認知度が向上。
7月、取扱店600店舗を超える。
天日塩生命科学研究所主催による「第一回塩と健康シンポジウム」を韓国にて開催。
11月、代表(現顧問)の上田秀夫が韓国国立木浦大学・天日塩生命科学研究所の顧問に就任。
2005年 天日塩生命科学研究所主催による「第二回塩と健康シンポジウム」を韓国にて開催。
2008年 韓国政府は、2004年~2005年の天日塩生命科学研究所の研究結果を受け、
国内のすべての塩田調査を行い、韓国塩田産天日塩を食塩と認める食品衛生法の改正を行う。
2009年 韓国の天日塩生命科学研究所、天日塩及び塩田植物R&Dセンター主催による塩の研究発表
「2009塩と健康シンポジウム」を、東京、大阪、沖縄にて開催。
韓国塩田産天日塩及び還元力を備えた焼塩の有効性を発表。
2010年 3月、韓国国会議員会館で行われた「天日塩国際競争力強化シンポジウム」にて、
弊社代表(現顧問)の上田秀夫が「韓国塩田産天日塩の未来」について講演。
2011年 11月、韓国国立木浦大学にて、国立木浦大学・産業協力団と弊社韓国工場の清水食品㈱が、
「還元力を持った焼塩」の、更に進化した製造技術開発と世界市場を目指した産業化を促進する為の契約の調印を行う。
2012年 1月、弊社韓国工場である清水食品㈱は、韓国大統領から都市農村交流活性化を通じ、
国家産業の発展に尽くした功労が大きいものとして、表彰される。
2014年 4月、弊社韓国工場である清水食品㈱がかねてより建設を進めていた新工場が落成。
また、第二塩田が本格的に塩の生産を開始。
従来の2倍という生産能力を誇り、一貫した生産体制を確立。
2014年 6月、本社を東京都目黒区中目黒に移転。
12月、韓国工場HACCP認定取得
2016年 11月、韓国工場食品安全マネジメントシステムISO 22000認証取得。
2019年 9月、韓国工場食品安全システムSGS_FSSC22000認証取得。
2020年 6月、新社長に上田宣希就任。
創業者インタビュー「塩との出会い」
キパワー株式会社は当社前代表で顧問の上田秀夫が韓国秘伝の焼塩と出会うところから始まります。
焼塩の力に気付き、塩とともに歩んできた上田秀夫に、現在の塩や、塩に対する思いを聞きました。ぜひご覧ください。
キパワーソルトの原点、韓国秘伝の焼塩
Q:塩と出会ったきっかけは?
1985年、当時私が田中貴金属工業(株)の顧問をしていたころ、シンガポールからの帰路に、飛行機の中で急性肝炎を患ったことがあったのですが、その時、韓国秘伝の焼塩で健康を取り戻しました。同年、私の友人である佐藤稔医学博士(東京家政学院短期大学助教授)は、私が持ち帰った韓国秘伝の焼塩で十年来患っていた痛風が緩和され、それ以来痛みから解放されました。このことをきっかけに、韓国秘伝の焼塩の基礎研究に入りました。
Q:基礎研究の結果は?
基礎研究の結果、韓国秘伝の塩に「還元力」があること、後の研究で、酸化物を還元する「高い還元力」があることを証明しました。また、焼塩の原料である韓国塩田産天日塩を分析した結果、自然のままのマグネシウム・カルシウム・カリウムといった無機塩類である天然元素を多く含んでいる塩であることも発見。その要因は、汚染のない自然環境と、世界でも類を見ない、生きた干潟の上に作られた塩田で、一切の精製処理を施さない、昔のままの塩田製法にあることが分かりました。
Q:天然元素(無機塩類)などはどのような働きをするのでしょうか?
佐藤稔医学博士は、生活習慣病といわれている様々な慢性病の人に韓国秘伝の焼塩を摂取させる臨床研究を続けた結果、焼塩が持つ還元力だけでなく、自然のままの塩類バランスを持った生命維持に必要なマグネシウム・カルシウム・カリウムといった無機塩類の天然元素を体に補給することで、人間が本来持っている力を引出していると思われる研究結果がでています。これらは、韓国・国立木浦大学/天日塩生命科学研究所、天日塩・塩田植物R&D研究所、中国・復旦大学薬学部で研究が進んでいます。
Q:様々な食品からミネラルが減っていると聞いていますが、塩はどうなのでしょうか?
佐藤稔医学博士は、50年前の食品と現在の食品のミネラルなどの成分の比較調査を行い、その結果、今日の食品の成分は50年前の成分から大幅に減り、80~90%以上低下していることがわかりました。これらの原因は、栽培方法の変化、農薬などによる土壌の枯渇などにありました。その上に、大量生産をする加工食品の大半は、食品の原料を精製して用いているために、ますます食品からミネラルなどの成分が失われているのです。食用塩も同じで、マグネシウム・カルシウム・カリウムといった無機塩類をほとんど含んでいない塩を食用に用いるように変わってしまったのです。
姿を消したかつての塩
Q:人間の体にとって、塩はどんな働きがあるのでしょうか?
人類が「塩」を食べるようになったのは何時からか? これは、定かではありません。しかし、間違いなく、「塩」を食べるのは人間だけです。塩は、戦前まで、貴重で高価なもの、大切なものとして扱われてきたのです。しかし、今日では1キロ¥100という安い価格で購入できます。
人間と塩のつながりを知るには、塩の原語となったラテン語「Salus」に見られます。サルス(Salus)は、塩の女神の名前であり、健康と繁栄を象徴する言葉として残されています。塩は、間違いなく人間を健康にし、繁栄させるために食べるようになったものです。しかし、戦後、「塩」にも経済の合理性が求められ、他の食品と同じように、カルシウム・マグネシウム・カリウムといった無機塩類をほとんど含んでいない塩に変わってしまったのです。
Q:過去の日本の塩はどのようなものだったのですか?
日本は、明治38年以来「塩専売法」で国が塩を専売していました。当時の製法は7世紀頃朝鮮半島から伝来した砂の塩田で塩を生産する方法でした。この製法は、太陽熱で熱した砂の上に海水を撒いて、短時間に砂の周りに塩を結晶させた砂を集めて、再度海水をかけてカン水(塩分濃度の高くした海水)を作り、これを平釜で煮詰めて塩を結晶させる方法です。しかし、砂が混じるなど良質の塩が生産できないだけでなく、人手間と燃料のコストがかかり過ぎる欠点があったのです。
Q:その後、塩の生産の合理化がはじまるわけですね?
はい、第二次大戦で敗戦を迎えた時、日本は、塩の政策を大きく転換しました。その理由は、敗戦国を復興するために日本の技術を生かした工業立国を目指したのですが、そのためには工業用資源として大量のできるだけ安い価格の塩(NaCl)が必要になったのです。
そこで、工業用の塩は、世界で最も価格が安いと言われている5万ヘクタールの大規模塩田で生産したメキシコのゲレロ・ネグロ塩田産の塩を中心に輸入することにしたのです。一方、食用塩は、日本が開発した「イオン交換膜」を用いて、日本の海水から生産する塩を用いることにしました。
その後、塩政策を一部変更して、食用塩もメキシコやオーストラリアから輸入した輸入塩を用いるようになります。その輸入天日塩は、99%以上塩化ナトリウムの塩のために、輸入した塩を日本の海水に溶かしてニガリなどを混ぜて再度結晶させた塩を食用塩としたのです。これらの塩は、塩化ナトリウムの純度が高く、カルシウム・マグネシウム・カリウムといった無機塩類を殆ど含んでいません。
Q:そうした日本と比較して、韓国の塩はどのようなものなのですか?
2003年、韓国塩田産の塩も、合理化された安い価格の輸入塩に押されて、どんどん廃田に追い込まれていました。しかし、私達は、韓国で開催された食品のシンポジウムに参加し、日本で研究したデータを基にして、韓国塩田産塩が人間の健康にとって欠かせない貴重な塩であることを訴えました。この声は、韓国の学術者と政府に届きました。その後、政府機関は、400カ所以上の塩田の調査を行い、国際基準に照らして安全な食塩であることを確認した上で、2008年食塩として認める食品衛生法の改正を行ったのです。ゲランドの塩で有名なフランスも、食塩として認める法改正を2007年に行っています。
還元力を備えた焼塩「キパワーソルト」の誕生
Q:基礎研究を経て、キパワーソルトの開発をはじめたのですね?
日本では、戦後決めた塩政策が徹底してすすめられ、1971年に全ての塩田を廃止しています。そして、塩専売制度を廃止して、2002年に塩の完全自由化が行われました。
私達は、現代人の健康のために「還元力を備えた焼塩」を開発・生産するために、1996年に製法特許を取得し、日本の塩完全自由化を待って2002年に韓国工場を買収して生産体制を作りました。同時に、これまで日本、韓国、中国で行った塩研究の内容は、2003年、東京で国際シンポジウムを開き、発表しています。
その後、基礎を作った佐藤稔医学博士の研究は、韓国の天日塩生命科学研究所、天日塩・塩田植物R&D研究所に引き継がれ、2009年日本の東京・大阪・沖縄で行われた「塩と健康シンポジウム」で発表されています。
Q:これから日本での普及活動をどのように行っていくのですか?
韓国の生産体制も整い、日本人の生活に役立てていただくために、本格的な普及活動に入っています。一番大切なことで、一番難しいのは、「塩」について正しい知識を知って、「塩」の大切さに気付いていただくことです。そのために、私達は、「塩と健康」をテーマにした講演を行っていますので、ぜひ一度ご参加ください。
Q:キパワーソルトの特徴を一言で言うと何でしょうか?
「還元力を備えた焼塩」です。この塩は、水に溶かして酸化還元電位を計測するテスターで計ると「マイナス150mv以上」と表示されます。「還元力」には、日本の筑波大学、韓国の国立木浦大学天日塩生命科学研究所の研究でも活性酸素を消去する効果があることが立証されています。
さらに、「還元力を備えた焼塩」の原料は韓国塩田産天日塩を用い、特許製法で高温焼成すると、焼塩に「還元力」が備わります。同時に、製造過程で一切の精製処理や添加物を用いていないので、現代人に不足している自然のままのバランスを持った生命維持に必要なマグネシウム・カルシウム・カリウムといった無機塩類や超微量元素が含まれた焼塩になります。